「エンド・オブ・ウォッチ」感想【ネタバレ若干】 | カキオキ

「エンド・オブ・ウォッチ」感想【ネタバレ若干】

久々の更新。
タマフルのムービーウォッチメンで紹介された映画で観ていた物は全て感想書いてるのでいっぱい溜まっているのだが、アップするのがめんどくせえ。
もうとっくにビデオも出てる作品も、容赦なくアップするかなー。

エンド・オブ・ウォッチ」感想。
緊迫感溢れる警察対ギャングのモキュメンタリー映画。
100点満点で75点です。


この映画は、犯罪に対して捜査を進める刑事では無く、犯罪の矢面に立つ最前線中の最前線の警官が主人公なのが良いですね。
事件の謎解きだの聞き込み捜査だのと言った、気難しい事は抜きで、悪党だらけの街を直接パトロールしてその場で矢継ぎ早に事件が発生し、そして解決していくスピード感が全く退屈知らずで素晴らしいです。
主人公達の危険と隣り合わせの任務と対比させるように、彼らの恋人や家族との平和なシーンの存在が、死亡フラグさながらに、不安感を煽ってくれるのも素晴らしい。
ちっぽけなヒーローが正義を貫き通したからと言って必ずしも報われるとは限らない、物語的に都合よく話が転ばない構造が、今まさに現地で起きている現実を感じ取れました。
バディ物としてもとてもよく出来ていて、会話をすれば毎回毎回口論に発展するも、それだけにお互いを真の兄弟のように思っている二人の関係性が羨ましくすら思えました。

本作を観てると同じく銃火器越しの一人称視点があったりする「ネイビーシールズ」を思い出しますが、正直、映画の出来は雲泥の差で本作の方が上です。
やはり、演者が本物の軍人よりも、ギレンホールやペーニャ等の役者が演じたほうが遥かに華があるってものです。
本作のスタンスは一見ドキュメンタリー風ですが、ドキュメンタリーとしては存在し得ないカメラが普通に出てくることから本質的にはフィクションだと思いますから、「ネイビーシールズ」同様、本物ではあるが素人の「素」で表現するよりも、偽者ではあるが役者の「演技」で押す方がやはり王道だし正解だと思いました。



※以下、若干ラストの展開が読めるネタバレあり(読んでもつまらなくはならないと思う)。
ただ、非常に無粋で稚拙な意見と怒られそうではあるけど、個人的にはこの続きが観たかったとおもいました。
お話的には、ここからの復讐劇があって盛り上がって大団円でしょと、どうしても思わずにはいられなかった。
でも、存在がそもそも不明な黒幕はともかく、さし当たっての最前線の悪党共は、その場で綺麗に処理しちゃう事で、それ以上は話を広げず、現在進行形の凶悪な現実を問題提起したいのだろうと受け取りました。
※ネタバレ終わり------------------



後、正直、カメラワークはちょっとやりすぎで、「ワールド・ウォー・Z」なんかもそうだったけど、切り替えが細かすぎる。
基本、2~3個の劇中カメラが行きかいするので、イマジナリーラインも完全に滅茶苦茶で、無理やり頭揺さぶられて、「どうだ、迫力あるだろう」と主張されてるような気がしてしまった。
もちろんそれが臨場感を出すための演出と解ってはいるが、あまりにも切り替えが激しすぎて流石に肉体的にも疲れてくる。
カメラのぶれもそうだが、頻繁な切り替えがとにかく気になった。

劇中設定では、二人の主人公の胸に固定カメラをセットし、他にギレンホール演じるテイラーの手持ちのカメラとドライブレコーダーの4台がある事になっているが、実際にはそれ以外の存在し得ないカメラによるカットも多量に登場してくる。
だから、そういった存在しえない黒子のカメラの登場で、本作が実は、ドキュメンタリー「風」つまり、モキュメンタリーですら無い事が度々思い出させられてしまいその都度、精神的ノイズになって若干しらけてしまったりもした。
まして、劇中で同僚や上司から、カメラ撮影をやめろと突っ込まれる描写が度々あるので、尚、それでもこれで撮影している事自体が本当に嘘くさく感じてしまった。
完全な戦場ドキュメンタリー「アルマジロ」や、完全にワンカメラでのモキュメンタリーの「クローバーフィールド」のように、全てを劇中人物が用いるカメラのみにするか、通常のフィクションの映画と同じく、映画内世界には存在しないカメラを配するか、どちらかに振ったらどうなっていたのかも興味がある。

後、割とどうでもいい突っ込みですが、ナイフが片目に直角に刺さってる描写は正直どうかと思いました。
若干、特殊メイクのアラがちらちら見えちゃって、割とリアルだった映像が急激にチープに見えて来てしまった。
流血も入れておけばアラは見えずに普通に迫力のある絵面だったのにと残念でならない。
後、ケツを掘られるだのとか言ったジョークが出てきた時に、ペーニャ演じるザヴァラがローションを取り出すのだが、なんでそんなもん今持ってたんだよと思わざるを得なかった。
押収物かなんかだったのかな?

追伸。
宇多丸氏のガッチャマン評の時、今時「ロス」って呼び方は無いでしょって宇多丸さんが仰られてましたが、ロスって呼び方、恥ずかしいですかね?
多分、僕がヒップホップとかに触れてこなかったからだと思うんですが、普通にロス市警とか呼んでました(笑)。
知人がマドンナの「ライクアバージン」をずっと「テイクアバージョン」だと思い込んでいて、別の人から「お前、ずっとそう言ってたのかよwwww」と辱められていた時の記憶がキラキラと蘇りました。
僕の中のロス疑惑はまだ終わっていなかったようです。



携帯ゲーム機のFPSで間違いなくダントツ世界一のクオリティ。
まじですさまじい。
ところが、僕のVITAの左スティックの左右入力が突然壊れちゃって横歩きが出来なくなっちゃって、それがこのゲームの仕様なのかと思っちゃったよ!

KILLZONE: MERCENARY



そしてPS4キター!
本体のみ

Playstation 4 First Limited Pack (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱)


カメラ付き

Playstation 4 First Limited Pack with Playstation Camera (プレイステーション4専用ソフト KNACK ダウンロード用 プロダクトコード 同梱)