「メリダとおそろしの森」感想【ネタバレ若干】 | カキオキ

「メリダとおそろしの森」感想【ネタバレ若干】

メリダとおそろしの森」感想。
ピクサーがここまでつまらない映画を作った事こそがこの映画最大のエポック。
100点満点で35点です。

王女メリダがクマに変えられた母にかけられた呪いを解く為に奮闘するピクサー3Dアニメーション。

ピクサーと言うよりはドリームワークス等のメリケン3DCGアニメにありがちな安っぽくてちっとも興奮も笑いも感動も感じられないドタバタカットで綴られた作品。
肝心のお話の骨格は、同じピクサーのトイストーリーシリーズの様な映画全体の展開をしっかり緻密に設計したような所は見受けられなかった。
話が何から何まで行き当たり場当たりで映画全体の構成には大して寄与しない散発的なドタバタカットが多く、話の幹を引き立てるような展開が全く感じられなかった。
トイストーリーと言うより、どっちかと言うと、同じピクサーのカーズ2のように、小エピソードを連結しただけで一本の映画を作ってしまったと言う印象(カーズ2好きですけどね)。
僕はその点でカーズ2以上に同じくディズニーのジョンカーターを思い出しました。
ジョンカーター、ホントつまんなかったなあ・・・・。

主人公メリダをはじめ、全ての登場人物に全く共感も愛情も感じませんでした。
メリダの母や弟たちが呪いに掛けられるのも、全てメリダの身から出た錆なのだから、最終的にはメリダ自身が成長する事によって解決されなければ本当の意味での大団円とは言えないんじゃないのだろうか。
両親との和解によって呪いに打ち勝ったような感じも大してなく、正直言って偶然が重なって上手いこと行きましたって様にしか見えなかったし。
なんなのこれ。
正直、全くカタルシスを感じませんでした。

あと、登場人物、特に3人の弟達や3人の花婿候補が極めて記号的で如何にもマンガっぽくて血の通った感じが無く萎えました。
母親がクマにされた時に比べると、三人の弟がクマにされた時はメリダは大してショック受けてないように見えたし、こんな記号の様な弟達は愛するに値しないと思ってた様にすら見えましたよ。

つまんなかったので、特にこれ以上書くことも無いです。



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