神戸屋・ダブルいちごフランス
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イチゴシリーズ、始めたからには続けさせていただこう。
神戸屋の、2010新春イチゴモデルである。
パッケージの秀逸な美しさに反して、中身の外見は至ってシンプルであるが、以下のような説明書きで、なかなか個性的な佳作に仕上がっている。
「ソフトなフランスロールに甘さを抑えたいちごソースといちごホイップクリームをサンドしました。」
本商品を語る上で、大きなポイントになるのはフランスパンである。
つまり、果たしてある意味、クセの強いフランスパンを使うことが是であるか、あるいは否であるか。
結果から言えば、私個人の意見としては「是」である。
そもそも、このパンの佳作たる所以は、ソースにある。
いわゆる甘さだけを追求した、イチゴのジャムやソースが菓子パンの主流である中にあって、本商品のソレは「甘酸っぱい」のである。甘酸っぱさとは、当然、果物の醍醐味であり、魅力である。その酸っぱさを再現するのは、多くの嗜好を持つ不特定多数のユーザーをターゲットにした菓子パン界においては、まさに諸刃の刃的な試みである。
その甘酸っぱさが、本商品の場合はフランスパンと出会うことによって、非常に奥深い味わいを醸し出すことに成功したと言えよう。つまり、ソースの甘酸っぱさと、フランスパンのほのかな塩味が出会うことによって、絶妙な、ある意味で緊張感を持った風味となっているのである。無論、もう一つのファクターであるいちごホイップクリームも渾然となることによって、さらなるハーモニーが生まれていることは言うまでもない。
以前に、弊サイト内のヤマザキ・大きなダブルフランスパンサンド 生キャラメル&ホイップ の記事で、「フランスパンは菓子パンに使うべきでない」旨のことを書いたのだが、本商品と出会うと、あながちそうも言い切れないと感じることができる。
ただし、気になることが2点あることはハッキリと明記せねばなるまい。
まず第一に、本商品は一つのスリットにイチゴソースとイチゴホイップクリームが挟み込んであるのだが、これはぜひとも平行に切れ目を入れて(本ブログでは、今後、この形式の切れ目を「パラレルスリット」と名付けることとする)別々に挟み込むべきであると考える。おそらく、そうすることによって新たな可能性が見出されるであろう。
第二に、フランスパン単体では、たいした味わいはない、ということである。やはり上質なフランスパンを使っているわけではないのだろうから、単食ではキツイものがある。そういう意味でも、パラレルスリットにするべきであろう。
何にしても、なかなかの佳作であり、これまでのところ今シーズンのイチゴものでは、本商品がNo.1である。


