高校入学時


 いほことIは
偶然後ろの席にいたKMに
話かけた。

それからいくらか時間が過ぎ
KMを僕が入りたかった
吹奏楽部に誘った

 僕はKMを親友と一方的に思い
仲良くしていた。

 しかし、それは幻想でした。

同じ高校一年だった
K子ちゃんも同じ吹奏楽部に
入部し、3人とも同じ部活となる。

 時は過ぎ、高校2年になると
偶然、KMとK子ちゃんは
同じクラスとなった。

お互い好き同士になったのだと
思いますが、付き合い始めたようです。

僕も憧れのK子ちゃんだったので
それをKMに伝えました

すると、彼の反応は
(* ̄- ̄)ふ~ん
でした。

付き合ってるとも言わず・・・。


付き合ってる事を
言われなかったので
僕は勇気を出してK子ちゃんを
放課後に呼び出し
告白しました。

その時、K子ちゃんは
KMくんと付き合ってるとは
言わず、ごめんなさいとだけ
言われました。

この辺からおかしいなあと
思っていました

それから彼らが付き合っている事が
公になり、僕は失恋の痛みと
親友を裏切られた痛みを同時に抱えました。

それからほどなくして
25歳くらいになって
KMからK子ちゃんと別れたと告げられました。

え?!と思いました。

じゃぁ、K子ちゃんは

どうなってるんだろう?と
心配になりすぐに自宅に帰ると
電話しました。

デートに誘う名目で
お話を聞いてあげようと
思い辛いんじゃないだろうか?
と思っていました。

HONDA のバイクの

HORNET250ccでツーリングに
誘いました。
僕の自慢の愛機でした。

K子ちゃんを
怖がらせないように
40kmくらいで
ゆっくりと走りました。

デートコースは
六甲山の芦有ドライブウェイまでの
ツーリングです。

涙が出る程嬉しくて
半泣きになりながら
安全運転して
K子ちゃんに
こういいました


どう?K子ちゃん?

気持ちいい?

K子ちゃんはこう言ってくれました

最高だよ!いほちゃん!ありがとう



涙が嬉しくて止まりませんでした。

頂上について
K子ちゃんとお話する機会がありました。

K子ちゃんに僕が
聞いたのは

K子ちゃん
好きなタイプってどんなタイプなの??

K子ちゃんは
こういいました

うーん
そうだね

趣味を仕事にしている人かな?


え?じゃぁあ、KMやんと
言いました。

ところがK子ちゃんは
表情が曇りました

 僕はK子ちゃんにパソコンが
趣味でお仕事もIT関係だと
言ってましたからかなと思いました。

K子ちゃんは言いました

じゃぁ、
いほ?どんな人なの?と

せやなぁ。女の子全般かなあ

あはははは と笑いながら

K子ちゃんは

プクーと怒りながら

うーん あかんなあぁと
指摘されました。

それから
何度かデートして

ある日、車(赤いスカイライン 2000GTS)

でK子ちゃんの一人暮らしの自宅まで
送りました。

車を停めると
K子ちゃんが

お茶でも飲んでいく?

と言ってくれました。

すごく嬉しくて
涙が出そうでした

でも、僕はKM

あのKMを親友だと信じていたので、

こういいました

 いや、K子ちゃん

KMのところに戻りー

と抱きしめながらいいましたt

涙が止まらなかったです。

それから1年程音信不通となりました。

K子ちゃんに電話しても現在使われておりませんとなり

え?

なんで?となっていました。

ほどなくして

KMから

電話がありました

あぁ、キミ

 

(彼は僕の事をこう呼びます

 

失礼ですよね?)か

え?KM

久しぶりやな

どうしたん?

急に

いやぁ結婚することになったんよ

え?誰と?

K子と

え?そうなんおめでとう


(内心では、くそーと思っていました)

よかったやんと言えました

書いてる今でも悔しくて

手に汗が出て止まりません

ほんで どうしたん?

いや、スピーチしてほしくて
お前しかおらんねん

あーいいよ
当然やん

ありがとう

選んでくれて

それから半年程
音信不通

もちろん、K子ちゃんからも
連絡は途絶えました。

 結婚式の

お祝い金は3万円包みました

KMにではなく、初恋の思い出をくれた

K子ちゃんへのプレゼントとして。

 スピーチはしました。

こんな感じでした


KMくん K子ちゃん

ご結婚おめでとうございます。

新居には、是非、

ご招待下さい。

 来るなーとか言わないで下さいね

軽いジョークを入れて場を和ませました


それから30年経ちますが

招待されたことは一度もありません。

 二人に赤ちゃんができ

悔しいけど、その時も

おめでとうという言葉と共に

パンパースを成長ごとに

使えるようにサイズ別で

送りました。

 お礼の返礼品とか

求めてないけど

来るかなとか思っていましたが

全くこず・・・・。

KMはお店を営んでます。

お店の名前は

KMとともに考え、親友であるKMのために捧げました。

店の場所のお手伝いの不動産屋さんも

僕が手配しました。

パソコンも僕が一緒に

選んであげました

 

  ことごとく裏切られました。

 

 笑えないけど、これ 全て、事実です。