りさのお願いは簡単な事だった。
りさの好きな人の家について行く事だった。
家の近くに行くとメールをして下に降りてきてもらった。
なおやというらしい。
私はもちろん話した事がないので気まずい。
りさとなおやが話しているのを私は近くで見ていた。
何を話していたかはわからないがりさは幸せそうにしていた。
暗くなっていく。
そこに車が近づいてきた。
車から降りてきたのはあいだった。
私はなぜあいがここに来たのかわからなかった。
『話ってなに?』
あいがなおやに質問する。
なおやは黙ったまんまだ。
『付き合うことになった!』
りさが言う。
え?
そうなの?
私もびっくりだ。
『そうなの?』
あいもびっくりしていた。
『ごめん、、』
なおやがそう言うとあいは走ってどこかへ行ってしまった。
車で待機していたあいの母親が降りてきた。
『うちの子になにしたの!』
ヒステリックに叫ぶ。
私は何が起きたかわからない。
りさは笑っていた。
そのままあいの母親もあいを探しにどこかへ行ってしまった。
しばらくするとあいは母親に連れられて車に戻された。
暗闇だが多分泣いていた。
母親がまた近づいてきて
『あんた達全員最低ね!』
と叫んで帰って行った。
私の何が最低か全くわからなかった。
『最低ってどうゆう意味だろうね?』
りさに聞く。
『私たちが付き合ったのが悔しいんじゃない?』
りさはまた笑ってこたえた。
私はそうなんだろうなくらいにしか思わずそのあとは一人で帰された。