1人暮らしを楽しむ男子学生の気ままな日常 -3ページ目

インド漂流記~デリー編①~


インドの人すべてが悪人にみえ、
そもそも人間を信用できなくなった
デリー編開幕~

深夜インディラガンディー国際空港に
着く。
外はもちろん真っ暗、地球の歩き方に載っていたように朝を待ちそれからデリーへ行こうと決める。

バックパッカー2人と会う。どちらも旅慣れてそうな見た目だった。
この4人、共通点は朝デリーへ向かうということ。

バス、メトロ、タクシー…
数ある交通手段から僕らが選んだのはタクシー。

知り合った人が運転手に誘われそのタクシーに決めてしまう。
今考えればバカだなって思う。
でもあの時は人に任せようっていう甘えがでてた。

その結果は数十分後知ることになる。

ニューデリー駅前に行きたい。
僕らの意見は虚しくスラム街に降ろされ途方に暮れる。

鼻を突く悪臭が僕らを襲った。
生ゴミが腐敗した臭い?いや、犬の死体が腐っているからだろう。

ハエが僕らにたかる。
なんだこれは、死人か?動かない人。

野犬がその辺を吠えながら徘徊する。
交通ルールなんてないのか、僕の横を猛スピードでバイクが通る。

排気ガスであたりは黒い。
焼けるような太陽。
行き交う人の罵声。

なんだこれ?
これがずっと行きたかったインド?

駅をやっと見つけた。
駅前はリクシャーワーラーの客引きだらけ。腕をつかまれる。

安宿が集まる
メインバザールは反対側。

どうやっていけばいいんだろう。
話しかける、誰一人まともな返答はなかった。

あっちへ行け
行く先々で嘘を教えられる。

誰を信じれば良いのだろう。

親切に話しかけてくれるインド人。
一緒にいってあげる、着いた先はいかにも怪しい店。
逃げる。

また誰か話しかけてくる。
もしかしたらその人は本当のことを言ってるのかもしれない。

でも、信用できない。

近道?知らない。
その道は今通れない?知らない。
通行証が必要?知らない。

全員無視。
標識を頼りに進む。

そして、やっとみえたニューデリー駅反対側。

こうして
世界中のバックパッカーが安宿を求め集まるニューデリー駅前メインバザールに辿り着いた。

このとき時刻は朝9時

永遠に思えたがまだ空港をでて3時間しかたって…いなかった。

続く。