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小説『天国のチョコレート/Heaven』
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第1話 エリート集団の憂鬱(4)
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都村は高校生の頃から
いつも食べて慣れ親しんでいた
コンビニ弁当に
少しづつ違和感を感じていた。
大学を卒業して
今の会社で働きだした頃。
毎日が忙しくて残業代も付かない仕事を
夜遅くまでしていた。
睡眠時間も少なくなり、
家にまで仕事を持ち帰り
仕事をしていた。
当然生活のサイクルや時間が
滅茶苦茶になって
食生活も酷くなった。
日々の仕事に追われ過ぎて
都村の念願だった
“夢のあるレストランのプロデュースをする仕事”
そんなことなどすっかり忘れていた。
美味しいものを
ゆっくり味わって
食べることよりも、
早く食事を済ませて
すぐに仕事をする生活に
変わってしまっていた。
いい食材を使って
美味しく楽しんでもらおうと思っていた
そんな都村も今では
真夜中にコンビニで弁当を買って食べていた。
ある日のことだったいつもの通り
温められたコンビニ弁当が
食べられなくなった。
弁当のフタを開けて食べようとした時、
今まで感じたことのない
不快な臭いに気持ちが悪くなった。
臭いの原因は弁当の中にあった。
弁当に振りかけられた防腐剤や
いろいろな添加物の混じり合った臭い。
都村の顔は見る見る蒼ざめて
臭いに耐え切れなくなり
台所で吐いてしまった。
都村の体が始めて
コンビニ弁当を拒否した瞬間だった。
買ってきたコンビニ弁当は
食べれることもなく
そのままゴミ箱に捨てられた。
けっしてコンビニ弁当に
危険なモノが入っている訳ではないだろうが、
その時の都村は体調が悪かったのか
レンジで温められる料理を
食べられるような体は
持ち合わせてはいなかった。
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