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第二話シェリーの父親(11)
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父親というのは何歳になっても
娘のことが可愛いものだ。
シェリーの父親は手にした
木製のタバコのパイプに火をつけた。
部屋には白い煙が舞上がる。
「君たちはうまくやってるのかい。」
白い髪をオールバックにした
シェリーの父親は
髪を触りながらそう尋ねた。
「はい。彼女といるだけで凄く幸せです。」
僕はそう答えた。
本心だ。
僕はシェリーの父親に
シェリーが僕の家から
出て行ったことを言わなかった。
シェリーの父親と握手して
シェリーの実家を僕は後にした。
シェリーの父親はドア越しに立って
僕が自転車に乗って
遠ざかるのを見ていた。
僕は再びMTBに乗って
シェリーとの想い出の旅を続けた。
シェリーの父親は
どうやら彼女が
僕の家を出て行ったことを
知らなかったようだ。
僕はまた振り出しに戻る。
まあいいさ。
僕とシェリーの想い出は
ここだけじゃない。
僕はMTBに乗ると
通りを横切って町の中を
突き進んで行く。
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