素晴らしかった昨日の「初耳学」 | 医学ニュースの深層

素晴らしかった昨日の「初耳学」

 昨日の「今でしょ」で有名な林先生の番組である「初耳学」は、すばらしかった。

かなり久しぶりにみる、数学のノーベル賞であるフィールズ賞授賞者である京都大学の森重文教授と林先生との対談部分は最高だった。

 

 対談では、体積を求める際、縦×横×高さの順番に式の数字を書かなければ減点された問題に言及された。(簡潔な表現をしろという条件下でならば減点もありうるが)、 森重文教授と林先生は、どの順番でも体積は変わらないのだから減点すべきではないとされた。縦横高さを駆ける順番を入れ替えても体積が変わらないというのが数学的に重要であり、学校の先生の教えたとおりに、というが、その学校の先生方は、そのルールを遵守させることで何を教えたいのかわからないとのこと。

 

         よくぞ、言って、くださった。

 

 今、世の中の多くのことは「昔からの経験」にもとづき動いている。しかし、その経験が通用しない場面も多く、不確実な時代である。そういう時に頼れるのは「論理的思考」である。立場的に上位の人が、そうしろと言ったから、何も考えずに、したがうというような「思考」ではない。

 

 昨日の番組の、この対談部分は非常に教育的価値が高いと考える。中学・高校生のみならず、教師、日本国民の全員が観るべきだ。文部科学省は、TBSから、この対談の著作権を買い取って、HP上で無料で、流し続けてほしいものだ。TBSも、常時、上記対談部分は、HP上で無料配信すべきだろう。

 

 今、この国の国民が観るべき番組は、今晩のSMAPの最後の「くっだらない番組」(フジTV)ではなく、上記の対談番組である。