ブーメラン・ストーリー:主演 鳥越氏(都知事候補の爺さん) | 医学ニュースの深層

ブーメラン・ストーリー:主演 鳥越氏(都知事候補の爺さん)

 一般に女性スキャンダルというのは例え事実無根でも大幅にイメージダウンを起こす。よって、政争の道具や大学医学部教授選の道具として利用される危険がある。

 知人のジャーナリストに聞いたら、上記のようなことがあるので以前のジャーナリストらは「選挙・政治関係者の女性問題」については、あえて記事を書かないというルールを作っていたらしい。

ふ~ん、そうだったんだ。

 しかし、その「暗黙のルール」とやらを宇野 元首相の女性問題告発記事(サンデー毎日)でぶち破リ、彼を退陣に追い込んだのが鳥越氏だった。

 27年越しのブーメラン・ストーリーが、今、始まっているわけだ。

 また、鳥越氏は外資系の「がん保険会社」のCMに出て、高額なお金を稼ぎ、「がん検診100%(まずは)50%」を公約として掲げている。

 こういうのを医学界では「利益相反」を有するといい、論文・学会報告する場合には必ず事前報告しなければならない。そして、このようなケースでは論文は結局、ほぼ受からないか、もし掲載されても読者は結果を相当割り引いて見なければならない。
 なお、事前申告せずに後で第3者から告発されたら、それこそ論文撤回のみならず刑事事件にまで発展する可能性もある。特に人命に関わる臨床研究論文の場合では。


 今、鳥越氏と上記の「がん保険会社」とのタッグによる「がん患者予備軍もしくは早期がん患者に対するビジネスモデル」が、展開(要は金儲け)されているように見受けられる。

 (なお「がん検診」の功罪については先日の記事をごらんくださいませ。)

 政治家、ましてや都知事になりたいのならば、弁護士に任せるのではなく、自分の言葉で、諸々の事案について説明責任を果たせよと思います。
 


 もうマスコミ人や芸能人は政治家に立候補するのを引退後5年からとでもする法律を作ったほうがいいだろう。いかがでしょうか?