ヒト受精卵のゲノム編集
今日、各全国紙で中国発の「ヒト受精卵のゲノム編集」論文第2弾が出たと報道されています。ヒト受精卵でゲノム編集技術を使い、HIV感染に関係する遺伝子を改変したということです。
私はNature誌が、上記論文についての下記記事を3日前に報道したので、そちらで知りましたが。
http://www.nature.com/news/second-chinese-team-reports-gene-editing-in-human-embryos-1.19718?WT.mc_id=TWT_NatureNews
なかなか「怖そうな」受精卵の写真を記事中に載せるあたりNature誌の本件に関する姿勢がうかがえます。
中国の科学者は特に医科学技術について、もはや確信犯的にバクチを打っているように思います。
前回の論文は実験(基礎)科学誌掲載でした(査読期間はたったの1日)。
しかし、今回は臨床系とされる米国生殖医学誌(Journal of Assisted Reproduction and Genetics)に掲載されるレベルになりました(インパクトファクター1.7)。ちなみに日本生殖医学会の英文誌Reproductive Medicine and Biologyのインパクトファクターは0です。
今回の中国発の論文で示された「改変効率」が更に向上できて再現性がとれるならば、一気に臨床応用へ進むと思われます。
現在の世界の潮流としては、ゲノム編集されたヒト受精卵は子宮には戻さない、つまり基礎研究ならば許容される方向です。しかし核兵器を保持したら「使いたくなる」ように、ゲノム編集されたヒト受精卵が子宮に戻されて、子供が産まれたというニュースが世界を駆け巡る日がくるのは、それほど遠くないでしょうね。
なお、ゲノム編集技術とiPS細胞との融合がもたらす未来も「夢」があります。
私はNature誌が、上記論文についての下記記事を3日前に報道したので、そちらで知りましたが。
http://www.nature.com/news/second-chinese-team-reports-gene-editing-in-human-embryos-1.19718?WT.mc_id=TWT_NatureNews
なかなか「怖そうな」受精卵の写真を記事中に載せるあたりNature誌の本件に関する姿勢がうかがえます。
中国の科学者は特に医科学技術について、もはや確信犯的にバクチを打っているように思います。
前回の論文は実験(基礎)科学誌掲載でした(査読期間はたったの1日)。
しかし、今回は臨床系とされる米国生殖医学誌(Journal of Assisted Reproduction and Genetics)に掲載されるレベルになりました(インパクトファクター1.7)。ちなみに日本生殖医学会の英文誌Reproductive Medicine and Biologyのインパクトファクターは0です。
今回の中国発の論文で示された「改変効率」が更に向上できて再現性がとれるならば、一気に臨床応用へ進むと思われます。
現在の世界の潮流としては、ゲノム編集されたヒト受精卵は子宮には戻さない、つまり基礎研究ならば許容される方向です。しかし核兵器を保持したら「使いたくなる」ように、ゲノム編集されたヒト受精卵が子宮に戻されて、子供が産まれたというニュースが世界を駆け巡る日がくるのは、それほど遠くないでしょうね。
なお、ゲノム編集技術とiPS細胞との融合がもたらす未来も「夢」があります。