神戸での生体肝臓移植<事案>に対するマスコミ報道の拙さ
神戸国際フロンティアメディカルセンター(神戸市)で生体肝移植を受けた患者8人中4人が死亡した件を、通常の生体肝臓移植よりも格段に死亡率が高いから問題だとするマスコミさんへ。
マスコミは通常の生体肝臓移植の1年生存率は約80%だと述べている。しかし、これは、いわゆる「ミラン・クライテリア」内に収まる患者さんの平均生存率の話だ。今回、田中紘一院長らが行った「他の病院で(生体肝移植を)断られ、生死のはざまで移植を求めてきた患者さん」たちとは全く条件が異なる。彼らの1年生存率は残念ながら50%にもはるか届かない。
患者背景・条件を統一したうえで数値を比較してほしい。
なお、たしかに今回は術後1ヶ月以内に患者8人中4人が残念ながら死亡した(=手術死亡率は50%)。しかし、ほぼ助かる見込みが無い患者さんの1年生存率が0%から50%にもなったと言い換えようか。読者諸兄は、どう思いますか?私には画期的な医療と思えるが…。
このように数字の説明の仕方で印象がまるで異なることも、念頭に入れておいていただければ幸いである。
マスコミは通常の生体肝臓移植の1年生存率は約80%だと述べている。しかし、これは、いわゆる「ミラン・クライテリア」内に収まる患者さんの平均生存率の話だ。今回、田中紘一院長らが行った「他の病院で(生体肝移植を)断られ、生死のはざまで移植を求めてきた患者さん」たちとは全く条件が異なる。彼らの1年生存率は残念ながら50%にもはるか届かない。
患者背景・条件を統一したうえで数値を比較してほしい。
なお、たしかに今回は術後1ヶ月以内に患者8人中4人が残念ながら死亡した(=手術死亡率は50%)。しかし、ほぼ助かる見込みが無い患者さんの1年生存率が0%から50%にもなったと言い換えようか。読者諸兄は、どう思いますか?私には画期的な医療と思えるが…。
このように数字の説明の仕方で印象がまるで異なることも、念頭に入れておいていただければ幸いである。