「次のインフル」としてのB型インフルエンザ | 医学ニュースの深層

「次のインフル」としてのB型インフルエンザ

 今年に入ってから、インフルエンザ感染者中でB型インフルエンザ感染者の割合が、緩やかであるが上昇傾向にある。年始は、0.7%だったが、1月最終週には1.4%になった。


 例年、B型は小規模の流行をおこします。

およそ、今年も、3月中旬が流行の目処になるでしょう。


 さて、このB型、A型とほぼ同様の症状だが、特に、子供と高齢者では、消化器症状の発現率がA型よりは高く、また、他の年齢層よりは子供と高齢者での重症化率は高い傾向にあります。また、子供では筋肉痛の症状も注意事項。


 あと、重要なことですが、すでに新型インフルを含むA型に罹ったからといっても、B型には、しっかり罹ります。年に2回以上もインフルエンザでつらい思いをする人が、それなりの数にのぼるでしょう。


 B型は、新型インフルを含むA型ほどには、タミフルは効き難いです(両方に効果ありと言われてはいますが・・・)。今年は、また、そういう傾向が強く出るかもしれません。

 その意味で、ここで紹介した、2つの新薬(1つは承認、もう1つは未承認)に期待がかかる。ただ、後者の未承認薬の承認は、3月中旬を過ぎるだろうから、実際、臨床では前者に比重がかかるかな・・・。


 まっ、体調がすぐれないなと思ったら、早目に医療機関にいってくださいね。


 以上、参考にしてくださいませ(・∀・)