「第3のインフル薬」 薬が飲めない患者にも
塩野義製薬は26日、新しいインフルエンザ治療薬「ペラミビル」(商品名ラピアクタ)を、27日に発売すると発表した。厚生労働省が審査を優先して承認し、スピード発売となった。
既存のタミフルやリレンザに次ぐ第3のインフルエンザ治療薬で、点滴注射用。口から摂取するタミフルなどと違い、人工呼吸器をつけるなどして薬を飲めない患者にも投与しやすい利点がある。
塩野義は「今年3月末までに約70万人分を供給できる」との見通しを明らかにした。小児用も3月末までに製造と販売の承認申請を行う予定という。(共同)
コメント:
前から述べているように、(季節・新型問わず)インフルエンザと戦うための有用な武器の1つになるだろう。
今後、この薬に対しては、異例の早期承認に伴う(予期できぬ)副作用を検出するための「全例調査」がなされる。大変良いことだ。
一方、効果の点で注目されるのは、この薬が「タミフル」(あるいはリレンザ)耐性の季節・新型インフルエンザウイルスに、実際の患者さんでどの程度効果をもたらすかである。入手可能なデータから推測する限り、「大幅な・・・」とまでは、いかないと思う。しかし、そこそこ期待している。
なお、この後に続く「新薬」もある。臨床的には「武器」は多いほど助かる。