抗インフルエンザ薬「ペラミビル」承認 | 医学ニュースの深層

抗インフルエンザ薬「ペラミビル」承認

塩野義製薬は13日、同社が開発した抗インフルエンザ薬「ペラミビル」について、
製造販売の承認を厚生労働省から得たと発表した。国内で開発された「国産」薬
としては初めての承認事例で、早ければ今月中にも発売を開始する見込み。
発売にあたって同社は「ラピアクタ」という商品名をつけ、新たな治療の選択肢として
年300万~400万人分の生産を目指す。

ラピアクタは1回の投与が15分程度の点滴剤で、成人でのインフルエンザ感染では
1回の投与で済み、重症度に応じて複数回の投与もできる。高齢者やせき、嘔吐
(おうと)がひどい患者など、飲み薬のタミフルや吸入薬のリレンザの使用が難しい
場合にも使え、医療現場のニーズも高いとされる。

抗インフル薬は国内ではほかに第一三共、富山化学工業が開発中だが、ラピアクタは
昨年10月末に国産第1号として承認申請した。新型インフルエンザの流行をふまえ、
通常は1~2年かかるところを約2カ月半という異例のスピードで承認された。
塩野義は「優先審査品目の指定を受けるなどした努力の結果。一日でも早く患者に
届けられるようにしたい」(広報室)としている。

発売は厚労省による薬価の決定後だが、同省も薬価の決定を急ぐとみられ、同社は
米国のメーカーから薬の原材料を初年度分はすでに確保するなど生産体制を整えつつ
ある。現在はまだ承認が得られていない小児への使用についても、年度内を目標に
申請を行う準備を進めている。 (朝日新聞)



コメント:


 良し。これで、ようやく、次の「第2波」も防戦はできる。

むろん、先ほど(14日)に書いた20代にもだ。特にハイリスクである妊婦への投与法については、早急にかつ慎重に検討されるべきだ。