新規の抗インフルエンザ薬・・・優先審査へ
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会部会は30日、
点滴する注射薬の抗インフルエンザ薬「ペラミビル」(塩野義製薬、本社・大阪市)について、
審査から承認までの期間を短くできる「優先審査」の対象にすることを決めた。
現在の抗インフル薬は、飲み薬のタミフルと、口から吸い込むタイプのリレンザしかない。
せきがひどいなど、薬が口から飲めないような患者の治療に役立つとして、期待されている。
10月に承認申請されたが、同省は新型インフルエンザの拡大を受けて、審査を急ぐ方針だ。 (朝日新聞)
コメント:
私が、ここでも、口やかましく早期の限定承認をと、言ってるクスリの1つが優先審査対象になった。ようやくだな。
ただし、優先審査(=アメリカでいう、ファストトラック入り)対象になったからといって、臨床使用まで、半年から1年は、かかるのが、この国の「クオリテイ」。
だから、リスク・ベネフィットの秤をかけて、前から、まずは「限定的(暫定的)使用」という形で、進めろといっているわけです。それなら、かなり前倒しできるから。
ましてや、今回、海外データ(患者)も利用可能なのだから余計に・・・。
医学研究といっても、日本の大多数をしめる基礎研究しかやらない人々は、いい意味でも悪い意味でも慎重すぎてこういう発想はしない。日本では、本気で(ある意味、覚悟を決めて)臨床で使うことを念頭に「基礎ー臨床研究」をし、実績をあげている人間が欧米に比べて少ないのですよ、残念ながら。(おまけに、少々、能力とやる気があっても、つぶされる・・・この段階まで来たら、かなりお金がかかるのに資金面での援助も少ないし。ましてや「仕分け」の××が・・・)
私は今まで、その種のことを2つ、国際的に実施して、「運良く」成功している。
医療事故も起こさずに(こう見えても(見えないか)、チキン・小心者なので、ちゃんと1例・1例、慎重にやってます)・・・。
まあ、ハーバード大学では、そういうところを評価して(というか、「嗅覚」が鋭いというのか・・・)、ヒトiPS細胞研究関連で、いろいろ自由に、やらしてくれているわけですわ。なお、戦略的に、日米5分5分で「利益」を享受できるようにしていますから、その面でも、ご心配なく♪