新型インフル:呼吸の乱れは重症化のサイン | 医学ニュースの深層

新型インフル:呼吸の乱れは重症化のサイン

もう、あんまり、書くまいと思っていたが・・・。


 以下は、マスコミがまだ報道しないけど、一般の方々にも知ってもらいたいから書いておきます。


 新型インフルエンザの患者で、「息苦しい」「胸が痛い」といった訴えがある場合や、多呼吸、鼻翼呼吸、陥没呼吸などの異常呼吸、顔色が悪いなどの所見が認められた場合は、重症化の恐れがあります。しかも進行は早いのが特徴。


 こういう場合、担当医がすべき処置として、呼吸障害が疑われたらSpO2を測定したほうがいいだろうな・・・と知人の専門家と話していました。

 今回は、胸部X線所見で異常がなくても、呼吸障害を呈していることがありますから。


 診察医師としては、だいたいの目安ですが、測定の結果、患者のSpO2が95%未満の場合は、地域の診療所から、2次医療機関へ転送すべきだと思います

 ここでの判断ミスが、患者さんの運命の分かれ道・・・。


 マスコミは、以上を記事化して、最初に診療所にいかれた患者さんの家族が、どうも呼吸が苦しそうなんで「SpO2」を測って・・・と言いやすい情況をつくってあげるべきかと思うのですが。。。


P.S; 後は、私をヒトiPS細胞関連研究の仕事に没頭させて・・・。