日本の科学の崩壊 2 | 医学ニュースの深層

日本の科学の崩壊 2

 今回の「仕分け」で現政権は、完全に財務官僚の掌中に落ちたと、明快に理解できました。
「財務省キャリアの主計官」が、もともと切りたくて仕方がなかった「項目・予算」を、国民代表者の顔をした「代理の権力者」=「仕分け人」が嬉々としてパフォーマンスをしているだけのように見えます。


 「財務官僚+(その、操り人形としての)民主党議員」VS 「各省庁担当官+「業界人(科学の場合は、さしずめ学者」)ということでしょう。


 今までのような、例えば、厚生労働省の担当官と財務省の主計官との間の「やりとり」→(いちおう)「削減」→「大臣間での復活折衝」という「密室」での予算決定プロセスが、形を変えて公開されているところは一定の評価ができますが。


 さて、もう14年ほど前になりますが、私は「悪の巣窟」(=霞ヶ関)で仕事してました。

そのころ、大蔵省(現在の財務省)は、「大蔵省は富士山、他の省庁は、並びの山」と表現されて、絶大な権力を誇っていました。それの溜まった膿が噴出し(数々のスキャンダル)、省庁再編があり、財務省の力は結構、そがれたと思います。ただ、今回の政権交代で、当時よりも、更に財務省の影響力がアップし、もう、やりたい放題ですね・・・。

 

 まあ、今回、「第2ラウンド」で、やり方によっては「復活」する予算もあるでしょう。

ただし、研究者らは「祈り」にも似たバブコメを書いてるようですが、「未来への投資を・・・」などと書いても、

「悪魔」どもの心には響きません・・・ウルトラCは、1つありますが・・・。


 なお、研究者は、ヘタなプレゼンをすれば、この情況でなら、景気の2番底を体感している国民の反感を買う恐れすらある。なんで、あなた方だけ「安心・安住」の地を優先的に約束されねばならないのかと・・・。

 科学のみならず、教育予算のように、目に見える成果が現れにくいものも軒並み削られてますし。

どこが、コンクリートからヒトへだ!


試練ですな・・・。

 ここまで、やって、年末までに「超大型の景気対策・雇用確保対策」を出せないなら、大不況の到来ですね。

しかも、回復は、ほぼ不可能な・・・。そのうえで、インフルエンザか・・・勘弁してよ。


 あんまり、悪い予想は、当たって欲しくないのですが・・・。