各国の新型インフル臨床現場から:ECMOの適正な緊急配備措置を!
一流誌であるJAMA(米国医師会誌 オンライン版10月12日)に、新型インフルエンザに関する次のような報告がある。
カナダのICUでは、一度に40人もの患者が数週間にわたり生死の境をさまようほどの状況が生じた。典型的なケースでは、発病から入院までが4日間で、入院後、急速に重症化し、48時間以内にICUに搬送された。重症患者の80%以上で人工呼吸器が必要となり、ショックや臓器不全も多くみられ、入院から1カ月後までに14.3%が死亡した。
ニュージーランドおよびオーストラリアの報告では、肺に酸素を供給する体外循環式膜型人工肺(ECMO)の利用が増えており、これを利用した新型インフルエンザ重症患者は生存率が高いことがわかった。
コメント;
日本は、ECMOを世界でも、たぶん一番多く所有しているかもしれない。
しかし、これから年末~年明けくらいにかけて更に強まる「第1波」のパンデミック情況を考えれば、それでも、まだ十分ではないように思う。
同時に、ECMOを管理する医師らの数も、かなり不足している。
日本政府は上記の問題を解決するための緊急予算措置をとってもらいたい。
例えば、ムダな「ダム」の建設を、いくつかストップすればいいでしょう。
まず削る順番としては・・・「八ツ場(やんば)」の「ばんや(番や)!」m(_ _ )m