新型インフルで国内初の死者
県によると、男性は心筋梗塞の治療歴があり、慢性腎不全で人工透析を受けていた。新型インフルエンザに感染したことで肺炎を併発、その後、敗血症を起こしたことが死因とみられる。県は「心疾患や慢性腎不全が合併した上に、新型インフルエンザに罹患したため免疫力が落ちた」と説明している。
舛添要一厚労相は同日、那覇空港で記者会見し、死亡した男性の検体を国立感染症研究所に持ち込み、ウイルスの変異の有無を確認する考えを示した。
男性は9日午後から、のどの痛みなどの体調不良を訴えていた。10日に病院で透析を受けた際、37度台の発熱があったため簡易検査を受けたが、結果は陰性だった。
しかし12日、透析中に39度まで体温が上昇したことから、再度検査を受けたところインフルエンザA型陽性と判明。タミフルを投薬され中部徳洲会病院(同県沖縄市)に入院したが、14日未明から容体が悪化し、15日午前6時54分に死亡した。
県が緊急に感染確認のための詳細(PCR)検査を行った結果、15日午後4時ごろ、新型インフルエンザに感染していたことが分かった。
新型インフルエンザは数日間の潜伏期間があり、感染時期は今月5~6日ごろとみられるが、感染源は不明。家族などに症状はなく、院内感染を示す情報もないという。男性に海外渡航歴はない。(共同)
コメント:
死亡者の国内第1例が、沖縄か・・・。
ハイリスク集団で十分起こりうると思われていたが、各専門家の「想定外」(たいていは、大阪)の地域。私は、基本的に、どこででもと言っていましたが、まあ確率的には大都会からかと思ってました。
タミフル耐性のインフルの様相だし、感染源が特定できていないことが気になる。
こうした犠牲者の方々、1例、1例の症例を、医学的に、大切に、きちんと検証していくことが、予防策・治療策を立てる上で、重要である。