ワクチン輸入は国際視点で 新型インフルで東大提言
東京大の生命・医療倫理系の研究者らでつくるチームは12日、新型インフルエンザのワクチン政策に関する論文を公表、政府が輸入方針を明らかにしていることについて「妥当性を広く国際的視点から考えるべきだ」との見解を示した。
論文は、新型用ワクチンをめぐって国家間で調達競争が起こっていることを指摘。政府に「自国民を保護する使命があるが、一方で日本は世界の中でも高度の医療態勢を備える国でもある。どのような必要性に基づいてどれほど確保するのか、妥当性を広く国際的視点から考えるべきだ」と注文を付けた。
また、どんな人に優先的に接種するかについては「流行の状況は先進国間でも大きく異なり、日本の実態に即して順番を考える必要がある」とした上で「方針決定には社会的な懸念が大きく、流行前からの情報提供や社会的関心を高めるためのインフラを整備する必要がある」と指摘した。
さらに「ワクチンを輸入する場合は、入手時期のみでなく、臨床試験の質を踏まえた判断が求められる」としている。
コメント:
こういう「提言」をする前に・・・。
4月30日付けで東大病院は、HPで、しかも、病院長名で堂々の新型インフル患者に対する「診療拒否」を宣言していたわけだが、これについての医療倫理学的考察をしてくださいな。
しかも、そのページは、5月16日あたりで、HPの該当部分は削除されているわけだが・・・。あれは、一般の人々に、かなりの「誤解」を与える文だったよ。