欧州でのお仕事、徒然絵日記 5 (ヒトiPS細胞からの肝細胞様細胞への分化誘導について) | 医学ニュースの深層

欧州でのお仕事、徒然絵日記 5 (ヒトiPS細胞からの肝細胞様細胞への分化誘導について)

さて、絵日記(紙芝居)の再開(*^▽^*)



下記の美味しい店を出てから・・・。




人生…いきあたり、ばったり!




バルセロナの観光名所の1つに行ってきました。

単に見たかったからです。店から近かったし。


それを見るために、下記のような人ごみです。

さて、どこでしょう?・・・この答えは次回です。





人生…いきあたり、ばったり!


・・・で、そこへ行く途中ですが。


国際幹細胞学会で発表されていた内容で、重要なものの1つについて、

「どうしたもんかな~?」などと考えながら、目的地まで歩いてました。


(すまんね。ここから堅い話です・・・)。


日本政府のiPS細胞ロードマップにも示されているように、

ヒトiPS細胞からの肝細胞への分化誘導の成功は、重要な課題です。

これには、5年~10年まだ必要とされていますし、現在、公募中の研究費でも年間10億円程度が、この研究に向けられます。


なぜか?・・・これが成功すれば、医薬品の毒性評価ツールとしては、最高だから。

たぶん、iPS細胞関連の技術「商売」では、これが一番、儲かるでしょう。

それだけ需要が高い。


しかし、今回、知る限り、ヒト皮膚繊維芽細胞由来のiPS細胞から「肝細胞様細胞」への分化誘導に成功した発表が、2つありました。


1つのテヘラン(イラン)のは、どうでもいい(笑)。

しかし、あの「ウイスコンシン大学(米国)」での成功は、日本にとって脅威です。

もう4ヶ月前に「仮の特許出願」もなされているはずです。

彼らの論文も、そうですが、特許明細書でのクレーム(主張)事項が気になりますね。広範囲に押さえているようですから。


こういう状況で、日本で、年間10億円もの血税の投資?・・・。

この部分・・・再考したほうがいいでしょう。



なお、数ヶ月前にマウスの肝臓からマウスiPS細胞が出来たという「日本での学会報告」(日本で開催される学会(国際と書かれていても)の審査は緩い、出せば受かる)がありましたが、そのころには、もう、ヒトで出来てた計算になりますね・・・。