新型ウイルスは肺で増殖 論文発表、免疫は90歳超か
新型インフルエンザウイルスは、季節性インフルエンザのウイルスに比べて肺で増殖しやすいことを、東京大医科学研究所などのグループがサルなどを使った動物実験で突き止めた。13日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。
米国やメキシコで新型インフルエンザに感染して重症化した患者でも、
ウイルス性肺炎を起こしたケースが報告されており、
今回の実験結果はこれを裏付けた。
グループの河岡義裕東大医科研教授は
「新型インフルエンザのウイルスの病原性は季節性とは明らかに違う」と指摘している。
また、60歳より上の高齢者の一部が新型への免疫を持っているとの報告があるが、
同グループが行った血清調査の結果、90歳超でないと免疫がない可能性が出てきた。
河岡教授によると、実験ではカニクイザルなどに新型と季節性のウイルスをそれぞれ感染させ、
体内のさまざまな部位でウイルスがどれくらい増殖するかを調べた。
するとカニクイザルの肺では、季節性のウイルスはその一部でしか増殖しなかったのに対し、
新型は肺の全体で、季節性を上回る増殖が確認された。
一方、国内の各年齢層計約250人の血清を使って
新型インフルエンザウイルスに反応する抗体の有無を調べたところ、
抗体を持っていた人の多くは、1918年以前に生まれた人たちだった。
コメント
ということです。
新型の第2波では、高齢者も要注意だよ。
おまけに季節インフルもくるし、ハイブリッド型も来るし。