サイエンス論文:新型インフルで動物実験 | 医学ニュースの深層

サイエンス論文:新型インフルで動物実験

 新型インフルエンザウイルスを実験動物のフェレットに感染させたところ、
季節性インフルエンザに比べて症状はやや重かったが、
感染力は低かったとする研究結果を米疾病対策センター(CDC)などのチームがまとめ、
2日付の米科学誌サイエンスに発表した。

 研究チームは、米国のカリフォルニアとテキサス、メキシコで、

それぞれ患者から採取された3種類の新型インフルエンザウイルスをフェレットに感染させ、

季節性インフルエンザウイルス(Aソ連型)を感染させた場合と症状や感染力などの違いを比較した。


 季節性に比べ、新型に感染した場合は体重減少などのやや重い症状がみられた。

また、新型のウイルスは肺で増殖していたほか、腸管からも検出され、

比較的下痢が多いとされる新型の臨床像を裏付けた。


 感染力の比較では、季節性は接触感染と、くしゃみなどによる飛沫感染の両方で感染。

一方、新型では接触感染はみられたが、飛沫感染の効率は低かった。


 同誌には、オランダの研究チームも同様の動物実験の結果を発表。

こちらは新型と季節性で感染力はさほど変わらないとの結果だった。



コメント:


 感染力について、英国の例から、新型は、第一波でも結構、強いんだなと先ほどの記事で書いた。


 サイエンス誌の2本の論文をざっと読んでみた。

すると、季節インフルに比べて同等か、もしくは少々弱いという「動物実験」結果だった。


 一方、重症度からすれば、やや新型のほうが季節インフルよりも少々重いという結果だった。


 まあ、現状のヒトでの常識的な線を、ほぼ反映しているといえる。


そして、今では、先ほどから述べているように、タミフル耐性の出現か・・・。


 だいたい、いろんなデータを見ても、こちらの想定内の進み方なので、

嫌になりますね・・・。


 まあ、抑えのエース(新治療法)には「肩を作らせてます」。