肝細胞1000個で臓器の働き 東大の研究グループが解明 | 医学ニュースの深層

肝細胞1000個で臓器の働き 東大の研究グループが解明

肝臓の細胞は100個集まっても組織的に働かないが、
1000個集まれば肝臓の役割を発揮する――。


東京大学の酒井康行教授らの研究グループが、人の肝細胞を使った
実験で肝細胞がもつこんな“集団性”を突き止めた。
 
新型万能細胞(iPS細胞)を使って肝臓を再生するなど、
今後の再生医療の研究を進めるうえでも貴重なデータになるという。

肝細胞を1個から順に数を増やしてガラスの上に張りつけ、
いくつ集まったときにたんぱく質が作り出されるかを調べた。
肝臓が作るたんぱく質の一つ「アルブミン」は肝細胞が1個、10個、100個では
ほとんど検出されなかったが、1000個集まったときには確認できたという。

[2009年6月18日/日経産業新聞]



コメント:


うん、これはこれで貴重なデータです。


なお、私は、ヒトiPS細胞から分化誘導した正常肝細胞様細胞を100万個、免疫不全の肝障害ラットに移植して、非移植群とフォローアップ比較しましたよ。


結果は、いずれ公表しますね。