ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマン教授・・・「(日本の)定額給付金は0点だ」
ノーベル賞経済学者で米プリンストン大のポール・クルーグマン教授と与謝野財務・金融・経済財政相が対談した。クルーグマン氏は定額給付金の支給について「0点だ」と指摘するなど、日本政府の景気対策に辛口の評価もした。
フジテレビの報道番組が24日放映した。両氏は世界的な不況を克服するための各国政府による財政出動の必要性では一致。15兆円規模の日本の経済危機対策について与謝野氏は「どうせ金を使うなら人々が驚くぐらいの額を、という考え方だ」と説明。「来年春には日本経済はプラス成長になっていると思う」と話した。
これに対してクルーグマン氏は「もっと積極性がほしい」と指摘。日本の景気回復の時期については「患者は最悪の状況を脱したと思うが、いつ退院できるかはわからない。5年かも10年かもしれない」と厳しい見方を示した。
2兆円の定額給付金については「他の国で失敗している。米国では歴史的にみて給付金は使われず、ほとんど貯金される」と批判。省エネ家電への買い替えを優遇するエコポイント制度に対しては「評価は保留。現時点でポイントが何に使えるかわからないのに、ポイントが与えられる理由がよくわからない」とした。 (朝日新聞)
コメント:
下記のような「謝罪歴」を持つ方ですね。
先生・・・今回の上記の政策は30点くらいください(笑)。
私からは、米国が近年でやらかした事々について、マイナス点を差し上げますよ。
「日本に謝罪」…かつて対日批判急先鋒の米ノーベル賞教授
「私たちは、日本に謝らなければならない」――。
2008年のノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン 米プリンストン大教授 は13日、外国人記者団との質疑応答で、1990~2000年代にデフレ不況に陥った日本政府や日本銀行の対応の遅さを批判していたことを謝罪した。
教授は、「日本の対応が遅く、根本的な解決を避けていると、西欧の識者は批判してきたが、 似たような境遇に直面すると、私たちも同じ政策をとっている」と指摘。
「上昇する米失業率を見ると、失われた10年を経験した日本より悪化している」と述べ、経済危機を克服するのは予想以上に難しいとの見方を示した。
クルーグマン教授は、日本のデフレ不況時に、日銀に徹底的な金融緩和を促す論陣を張るなど、日本批判の急先鋒(せんぽう)に立っていた。
(2009年4月14日11時55分読売新聞)