死者数、鳥インフルに並ぶ 「弱毒性」も侮れず | 医学ニュースの深層

死者数、鳥インフルに並ぶ 「弱毒性」も侮れず

 【ジュネーブ19日共同】世界保健機関(WHO)の19日現在の集計によると、新型インフルエンザで死亡した人の総数は79人と、高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)で過去最多の被害となった2006年の年間死亡者数に並んだ。

 新型インフルエンザウイルス(H1N1型)は、感染者の大半が軽症か無症状ですむ「弱毒性」との見方が有力だが、4月下旬に流行が確認されてから1カ月程度で鳥インフルエンザ1年分の死者を出したことは、重症者の比率が低くても多数の人が感染すれば強毒性ウイルスに匹敵する被害をもたらすことを意味する。

 WHOの進藤奈邦子医務官は「弱毒性でも感染力が強いと(患者全体としての)健康被害という意味では、全く侮れない」と警戒の必要性を訴えている。


 鳥インフルエンザウイルスの感染者は03年以降の累計(5月15日現在)で424人、うち261人が死亡した。うち115人がインドネシア、56人がベトナム、25人が中国など犠牲者はアジアに集中。ウイルスが変異して人から人への感染力を獲得し、世界的大流行(パンデミック)になることが最も恐れられている。


・・・ということです。

が、今回は「弱毒性」・「強毒性」という言葉が、どうも独り歩きしすぎです。

季節インフル程度だといわれますが、それだけでも、日本人で多いときなら、年間1万人、米国なら3万人くらいは亡くなるわけです。


今回の新型(の第1波)と季節インフルで、上記の数は、どうなるか?

このままだと、増加するでしょうが、減らす準備(新しい治療法の開発)は着々と整えています。