新型インフル3分の1が発熱せず 米医師が報告、早期発見困難に | 医学ニュースの深層

新型インフル3分の1が発熱せず 米医師が報告、早期発見困難に

メキシコ市の病院で新型インフルエンザの感染者を調べた米国の医師が「患者のうち約3分の1に発熱がなかった」との報告をまとめた。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が13日、報じた。

 発熱はインフルエンザの感染を見分ける重要な指標とされる。報告が事実なら、感染の早期発見と拡大防止が、これまで考えられていた以上に困難になる可能性がありそうだ。

 同医師はメキシコ市の2つの病院で5月上旬、4日間にわたって検診に当たった。報告によると、重症者の多くは高熱を出したが、症状が軽い患者の半数ほどは発熱がなかった。せきや倦怠感は、ほぼすべての患者が訴えた。

 また、患者の約12%が激しい下痢を起こしたという。同医師は、患者の便に新型インフルエンザウイルスが含まれているかどうか調べるようメキシコ側に促したと説明。「ウイルスが便を介して伝染すれば、特に発展途上国での感染拡大の抑止は難しくなるだろう」と話した。(共同)




 さて、あらためてNEJM誌掲載論文に書いてある「米国での確定例」における患者の症状の内訳をみると・・・。発熱した患者は94%(371/394)、咳は92%(365/397)、

下痢は25%(82/323)。

ちなみに、入院の有無がわかった患者399人のうち36人(9%)が入院。


 両国で、発熱に関してのデータは、かなり食い違うな・・・。死亡率も違うけどね。

下痢は米国のほうが多いのか・・・。


 今のところ、新型インフルエンザ患者の中には、上記のNewsの報告ほどではないだろうが、発熱しない患者もいる(少なくとも6%くらい)ということになるだろう・・・。


 まあ、「発熱外来」って呼び名は、変えたら?