新型インフルエンザ・・・マスクの効果 | 医学ニュースの深層

新型インフルエンザ・・・マスクの効果

マスクについての質問があったので、まとめておきます。


 まず、 医療従事者が、ある一定期間、感染防御のために使用するにはマスクは有効です。その際、予防用手袋、ガウン等と併用するのが一般的でありますが。

 一般の方々がインフルエンザ感染予防用としてマスクを用いることは・・・

?なのです。ちなみに、アメリカでは、一般市民がインフルエンザ予防のためのマスク着用に関しては否定的です。


 では、非発病者の方々が感染予防目的にマスクを着用することの効果について、もう少し述べれば・・・。


マスク着用時間内だけ、呼吸器にウイルスが侵入することを防止することは可能と考えられるが、接触感染、空気感染を完全に防ぐことは不可能です。

 十分な手洗い、そしてマスク着脱の際、表面に付着している可能性あるウイルスに汚染しないように注意、そして十分な洗顔、洗髪等と併用して、初めて効果が発揮されると考えられるとされています。まあ、このように予防効果は万全ではないが、しないよりは、マシである。


 たたし、咳・くしゃみのしぶきが主な感染経路なので、感染者がマスク着用を徹底すれば、感染拡大を抑える効果は多少は期待できる。


 なお、大事なのは「せきエチケット」。マスクを着けずに咳をする時は、人のいない方を向き、ティッシュなどで口を覆うか、前腕部の袖口で口を押さえる。

 今回の新型インフルエンザのケースによって、個々人の日頃のマナー度・常識度も、あぶりだされることになった。