欧州の感染者急増が認定の焦点 WHOのパンデミック
各国の保健当局がインフルエンザ対策に忙殺される中、WHOは同日、加盟国の代表による会合を開催。年に1度の最重要会議であるWHO総会の会期を当初予定の今月18-27日から18-22日に大幅短縮することで基本合意した。
警戒水準についてWHO事務局内には「内部の評価としては既に『6』だ」との認識が出ているほか、警戒水準引き上げの是非を事務局長に勧告する緊急委員会のメンバーに対し、委員会開催に備えて待機要請が出されている。
しかし一部のWHO関係者によると、感染疑いの人に対する米欧間の検査基準に違いがあるほか、英国とスペインが加盟する欧州連合(EU)内の調整が難航。パンデミック認定に予想以上の時間がかかっているもようだ。
英国とスペインの感染確認数はそれぞれ34人と81人で、メキシコや米国、カナダに次ぐ感染数。欧州で、感染源の特定が不可能な地域社会レベルの感染拡大が確認されれば、パンデミックが認定される。
英、スペイン両国で既に「人-人-人」の感染報告が出ているとの情報もあるが、WHOでインフルエンザ対策全般を統括するフクダ事務局長補代理は6日、一部記者団に対し、感染は学校内など閉鎖的な空間に限られており「感染源が特定できないような地域社会レベルの流行に至ったとの証拠はない」と警戒水準維持の理由を説明した。
う~ん、確か、フェーズ6にあげるには、3次感染が焦点だとか言ってたよね・・・日本の代表さんは。要は、WHO内部でも、フェーズの上げ下げの判断については、いまだ統一的な基準ができていないわけだ。
この際だから、前にも言ったように、重症度のカテゴリーを4段階くらい設定し、たとえば、「フェーズ5、カテゴリー2」というように、「感染の拡大レベルと感染した場合の医学的な重症度」を分別して、同時に示すようにしたほうがいい。
これからは、こうした発表方法が最も、市民にとって好ましいのでは?