コラーゲン添加食品のHype | 医学ニュースの深層

コラーゲン添加食品のHype

 なぜか最近は、某 各業界に喧嘩を売ってるようなタイトルしか頭に浮かばないんだよ(*^▽^*)


 さて、コラーゲンについてだが、これは細胞間の隙間を満たすクッションの役割を果たす重要なタンパク質なんです。


 肌の張りは、これが支えている。・・・が、ただし、前の記事では、コラーゲン配合化粧品なんかでは、残念ながら、張りは取り戻せないよと書いた。


 じゃ~、コラーゲン含有食物を、多く食べれば、いいのか?、すなわち肌の張りは取り戻せるのか?という問いに対する答えは、NOである(´・ω・`)


 食品として摂取されたコラーゲンは消化管内で消化酵素によって、ばらばらのアミノ酸に消化吸収される。消化されなかったコラーゲンは排泄されるだけ。一方、吸収されたアミノ酸は血液によって全身に運ばれる。そこで、新しいたんぱく質の合成材料となる。


 しかし、コラーゲン由来のアミノ酸は、必ずしも体内のコラーゲンの原料とはならないのである。むしろ、ほとんどならないといっていい。なぜならば、コラーゲンを構成するアミノ酸は、グリシン、プロリン、アラニンといった、どこにでもあるアミノ酸であって、これらは、あらゆる食品たんぱく質から補給される。また、他のアミノ酸を創りかえることで体内でも合成できる、つまり非・必須アミノ酸なのである。


 もし、皮膚がコラーゲンを作り出したいときは、皮膚細胞が血中のアミノ酸を取り込んで必要量を合成するだけのこと・・・。コラーゲンをいくら外部から摂取しようがどうしようが、それはコラーゲンを補給することには、なりません。


 この話・・・世の中の女性陣にとっては、ショックなのかな?