※今回のコラムは妻の執筆です。
5月29日、我が家の愛犬・ゆてこくんの検査結果が出ました。心臓・肝臓・腎臓すべてが基準値以下。獣医の先生から「いつ何が起きてもおかしくないから覚悟して……」と、厳しいお言葉がありました。
「僧帽弁閉鎖不全症」と診断されてから約4年、ゆてこは生かされてきました。けれども遂にか……と加奈はかなりへっこみました。ゆてこの食は細くなり、薬を飲むのを嫌がります。ここまで嫌がるのなら無理して飲ませなくても良いかな……という思いがふっとよぎることもありました。
そんなとき、家族3人で出かける用事があり、大きなホームセンターのペットコーナーに寄りました。以前見た「お薬飲めたね」という商品を買うためです。「お薬飲めたね」は私が思っていたものとは全く違ったものだったのですが、このとき神様は、動物の終末期に非常に詳しいスタッフの方と出会わせて下さいました。その方に薬のこと、食べないこと等々をお伝えすると……
薬→プラスチックケースに入れて蓋を回すと、簡単に砕くことができる機械を
食べない→「ちゅーる」の総合栄養食を、教えてくださいました。
「ちゅーる」は♪ちゅーるちゅーるちゃうちゅーる♪とCM宣伝しているアレです。以前から犬ママの間では、「あんなに食いつくのぜーったい何か入っているよね?」と話していました。原材料が不明なので食べさせたくなかったのです。でも、この際たべてくれたら何でもいいや!と思って買ってみました。
そのホームセンターから車で30分ほどの場所にいるとき、ゆてこが珍しく「おなかすいた!」というので「ちゅーる」を食べさせてみたら、まあまあ!食べる食べる!私から奪って食べるという表現がぴったりするほどです。帰りにホームセンターにもう一度寄って買い足しました。
ちゅーるを混ぜると、ゆてこは薬も嫌がらず、ご飯も食べてくれます。加奈のストレスは一気に軽減しました。ゆてこも日増しに元気になってきました。ちゅーるを紹介してくださったスタッフの方との出会いの不思議さを思うと、ゆてこは神様に生かされているなあ……と、つくづく感じます。
そしてある日、写真にあるようにパパにおねだりしています。ママがダメならパパという図式が、ゆてこの中でできあがっています。facebookと啓のブログには、下記のようなゆてこのことば(?)を入れました。
父上、拙者欲しいものがあるでござりまする!ぜひとも頂きとう存じます。母上にお願いしても、「こればっかり食べてご飯食べないから、そういう子にはあげません……」ともらえないでござる。拙者毎日この美味しいのだけで良いでござる!父上!拙者 母上が先ほど置くところを見ておりましたので、案内するでござる。さあ立ち上がって下さいませ。母上が台所にいる間に行くでござる。急げ~!!(かな)