アトランタ遊学記・その4(週報のコラムから:2018.9.16.) | いこいのみぎわ

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牧師であり家庭教師である摩周遍里の、ときにまじめに聖書的、ときに脱線して、飼い犬のユテコくんも笑い出す、つれづれブログです。

7月29日から8月7日まで、アメリカ・アトランタのビューラーハイツ大学(以下、BHUと略します)のDoctor of Ministryのコースで学んでまいりました。その旅行記を書かせていただいております。


BHUの授業の期間を終えて、8月4日はアトランタ市内観光ということで、キング牧師記念館とワールド・オブ・コカコーラを見学しました。ここでも、小口さんに大変お世話になりました。御礼申し上げます。

まず、キング牧師記念館へ。記念館を見学する前に、期間限定でキング牧師の生家が公開されているとのことでそこを見学し、キング牧師が幼い頃から通っていた教会も見学してきました。

 

 

 

 

 

キング牧師(Martin Luther King Jr.)については紹介するまでもないでしょう。アメリカの公民権運動(アフリカ系アメリカ人に対する人種差別の解消と公民権の適用を求めて行われた運動)の指導者であり、特に1963年8月28日のワシントン大行進の際に行った“I have a dream !(私には夢がある!)”の演説は有名です。

 


記念館の前に、マハトマ・ガンジーの像があります。キング牧師は運動の基本に「非暴力」を標榜しましたが、それはガンジーに影響されるところが大きかったからです。

 

 

中に入ると、キング牧師の運動がジワジワとアメリカ全土を揺るがし、大きなうねりになっていったことが感じられます。ワシントン大行進には参加者が20万人を超えたとのこと。キング牧師は志半ばで銃弾に倒れましたが、キング牧師の棺を乗せた車も展示されていました。館内で“I have a dream, too.”と書かれたTシャツを着ているアフリカ系アメリカ人の方が何人もいましたが、キング牧師の夢は今でもアトランタの地で受け継がれているのだと感じました。

 

 

 

 

 

そして、ワールド・オブ・コカコーラへ。アトランタはコカコーラ発祥の地で、ここは娯楽いっぱいの壮大なコカコーラの博物館です。入場料17ドルは痛かったですが、コカコーラはもちろん、スプライトなどの世界中のコカコーラ系列の清涼飲料水100種類が飲み放題。おまけに4D映画や世界中のテレビCMの紹介など、コカコーラについてとにかく楽しませてくれるところです。世界中のコカコーラのファンへの感謝の思いに満ちていました。

 

 

 

 

 

前回紹介しました金ヨハネ先生は「コカコーラには感謝しています。毎年大学に多額の寄付をしてくれます。」と語ってくださいました。日本が世界に誇る企業、たとえばトヨタや任天堂に、こうした博物館を作ることや寄付することができるかというと、簡単にはできないでしょう。「受けるよりも与えるほうが幸いである」(使徒20:35)……与えるときにさらに祝福されることを、コカコーラの指導者たちは知っているのかもしれません。