安比高原の「中のまきば」と「奥のまきば」の間に広がる
安比高原ブナ2次林にそのブナはあります。
グランドマザー
200年・・・長い歳月厳しい風雪に耐えて生きてきました。
威風堂々としたその姿はJRの観光ポスターにもなりました。
ブナは通常、樹齢150年を過ぎた辺りから樹勢が衰えてくると
言われています。
安比のグランドマザーも例外ではありません。
寄る年波には勝てなかったのでしょう。大きな太い枝が折れてしまいました。
その後、折れた枝が撤去され、すっかりみすぼらしい姿になってしまいました。
それでも懸命に命を紡いできた安比のグランドマザー
しかし、さらに自然の摂理は試練を与えます。
残っていた2本の太い枝のうち、太い方の枝がまたしても
折れてしまいました。
枝を支えていた幹の部分の腐食が進み、枝の重さに耐え切れなくなったと
思われます。
残った最後の太い枝にはたくさんの実が見て取れます。
満身創痍のこの状態でもまだ懸命に次世代へ
命のバトンを渡そうと頑張っています。
幹に刻まれた不深いシワ、ゴツゴツとした表面に
厳しい気候を生き延びた苦労が現れているようです。
安比のグランドマザーの生き様を見にいらしてください。
きっと何かを感じていただけると思います。