里山のエネルギー! | 安比高原自然学校のブログ

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先日、里山指導者の伊藤さん宅に訪問した時に軒先に山積みされている「薪」が目に入りました。量も凄いですが、長さも割り方も均等できれいに積み上げられた「薪」は芸術的です。

この時期、家々の軒先に積んである薪を見て、結構薪ストーブを使っているんだな~と里山のエネルギー事情を再認識しました。

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薪ストーブは暖房しながらお湯を沸かし、みそ汁を作り、小豆など茹でたりできる万能なエコ製品として里山生活の必需品なのです。

次に伺った佐藤ひとみさん宅は今も囲炉裏を使っています。「炭」を熾し郷土料理のそば餅をご馳走になりました。

昭和40年代頃までの生活で「炭」は堀こたつや囲炉裏に必需品でしたが、石油やガスの普及により里山でも使うことが少なくなりました。

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里山で「薪」「炭」は冬の大切なエネルギーとして山の森林を有効活用しながら、今でも電気だけに頼らない生活を継承しています。

「薪」や「炭」の燃焼で大気中に排出された二酸化炭素は再び植物の光合成により吸収されるため大気中の二酸化炭素は増えません。これを「木質バイオマス(有機物)」と言い再生可能エネルギーの一つとして注目されています。

日本は国土全体の7割弱が森林です。先進国では北欧と並んで世界で最も森林に恵まれた国です。この自然環境を考えれば『木』は身近で確実なエネルギー資源です。

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日本の経済を支えるエネルギーは無理だとしても、生活者一人一人が「エコで豊かな生活」を志すことは十分できると思います。