国を出て都へ行き、そのまま都に住み家族を持ち数代すれば国を忘れてしまう。
日本は一極集中の国で東京に全て集中している。
明治以降、言葉は江戸弁は廃れ郭言葉が標準語化して使われていると聞く。

私は楽器業界に身を置いている関係上、音楽を学ぶ多くの若い人々が東京の大学に学び優秀な方ほど留学後も東京を活動の場にしている姿を見掛ける。
自分の国に帰っても仕事は無いからと言うのが理由だと思う。
他の分野でも東京の方が大手の企業が有るからと言う。
しかし、これからは地方で活躍する方が懸命だと思う。

今回の震災でリスクを分散する事の必要性に改めて気づいたと思います。
阪神淡路大震災後でも言われましたが結果はより一層の中央集権となってしまいました。
今起きている原発事故の終息は何時なのか?
日本人は性善説に基づいて行動しているから一部の人以外は新聞やテレビ、ラジオ等のマスコミを通じて政府や東京電力の発表を信じてしまっていると思われる。
年内に終息しなければ凄まじい広さの場所が放射能汚染がより進むであろう事は想像出来る。
私のような年齢だと今更大きな影響を気にする事無く暮らせるが、50歳以下の若い世代や子供達を思うと心配になる。
政府としてしっかりとした危機意識のもとに発表すべき真実が有ると思う。
このまま知りながらうやむやにしていると10年後、20年後には大きな集団訴訟が起こると思う。
私は学者でも専門家でもないのでこれが杞憂であればそれに越した事は無い。

上記の様な事が無くとも、若い音楽家が自らの故郷へ戻り音楽活動をし地方レベルを上昇する必要が有るし、地元の古い音楽業界の体質と考えを駆逐する時代が来たかも知れない。
それをサポートするのも我々楽器屋の仕事だと思う。

故郷へ帰っていらっしゃい、若き優秀な人材よ!
ついでに、江戸の人材も引き連れて!