昨夜、ナンシーでマスタークラス講習会中のアンリ・バルダから来日の時間の連絡があった。

その後、テレビを見ていたら今日の廣島の原爆の日に53年ぶりに廣島カープが試合をするというニュースをやっていた。
その時には報道しなかったが、昨年ジュネーブ国際コンクールで優勝した萩原麻未さんがピアノ演奏をすることを以前の報道であったと思い出し、10時だったがお電話してみた。

麻未ちゃんが直接出てきた。
久しぶりに話をして、全く変わらない彼女の姿勢と優しさ溢れる話し方に嬉しくなった。
配偶者とも途中で代わったりして話をした。

彼女が初めて『六甲ミュージックフェスティバル』に来たのは10年前、まだ中学生だった記憶がある。
オディール先生のレッスンを受け、最初は戸惑っていたが翌日のレッスンには完璧に演奏をしていた。
その後、高校生の彼女がアンリ・バルダのレッスンを受けたとき彼が「君は今すぐパリの高等音楽院を受けても入れる、そしてそのまますぐに卒業もできる。わざわざ、フランスまで来ずにすぐにピアニストとして活動しなさい」と言った事を鮮烈に覚えている。

その頃、このフェスティバルは六甲山頂で行っていた。
空いていた保養所だったので、持参のCDでBGMをかけていた。たしか、トニー・ベネットのジャズヴォーカル。
CDをかけた瞬間に彼女が「これ誰ですか?いいですね」と言った。
この感性にも驚いた。
お祖父さんがジャズも好きだったと言っていた。


さて、今日という日に彼女の平和の願いを込めた演奏が世界中に届く事を祈っている。