最近、優れものの商品と出会っている。
私の仕事だからほとんどのものが音に関係しているもの。
ただし、音と云う抽象的なものはそれを優れものとして感じるかどうかは個人個人の感性に依存する。普段の思い込みや各自の育った環境にも左右される。
同業者や楽器屋で働く人々ですら落差が有る。

最近の音に関した優れものはピアノ、吸音ボード、最近では無いがオーディオスピーカー。
ピアノは厳密には中国のメーカ、ただしドイツの名門メーカーを買収して傘下におさめそのドイツメーカーの持つブランドを復活させ、設計生産指導をドイツから招きスタインウェイから技術者を引き抜いて響板、ハンマー、弦もドイツから取り寄せて製造。尚且つ現在意匠登録されていないスタインウエイの設計デザインを使っていると聞く。

吸音ボードはルームクリエーターという商品。
音を吸い込み90度拡散させてから15パーセント程の音が時間差で帰ってくる、従って音同士の干渉も少なく部屋が広くなった感覚で演奏を楽しめる。
驚いた事に遮音性もあり、防音室を作るほどでは無いが家の中やご近所への音の漏れを気にされているご家庭にピッタリ。しかも防音室のように金額が張らない。国際特許も取得した品物。

もう一つのスピーカーはタイムドメイン社の製品。
\18,900で2機種と\300,000で1機種のみのスピーカー。音のリアルさと録音の再生能力の高さには何度も驚いた。
録音されたものの最大の倍音を再生出来るからお持ちのLP、CD、MPEGの録音を再生した時それぞれ今まで聞いたことの無い音域が聞こえてくるから驚く。

どれも実感していただかないと分かってもらえないものばかり。
買えとは言わない!大勢の方が実感しにきて欲しい。
ある意味、中国のメーカーの社長も含め、この10年程のベンチャー企業。ルームクリエーターはこの数年。
今までのメーカーには無い素晴らしきこだわりで作る商品。
ただし、柔軟性を持たない思い込みの強い方、感性の貧弱な方には分かってもらえないと思う。

数年前、面白いことがネット上であった。
私がまだ日本に入ってくる前の段階でたまたま上海の楽器メッセで知り合い工場で試作品を見せてもらったこのピアノをネット上で紹介したら、そのピアノに対する質問とアンサーがネットにまことしやかに掲載されていた。
従って、ネット上の事も真実は闇。
かく言う私も会ったことの無い方には闇の中。
兎に角自らの感性で判断しましょう。