昨夜BSの『L.Aコンフィデンシャル』を見てしまった。
骨太のクライム映画の名作と思う。
ケヴィン・スペーシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、キム・ベィシンガーのキャスト。
男優陣も良いがキム・ベィシンガーがいい、オスカーの助演女優賞にも輝いた。この女優、セクシーな美女だが何故か儚げな役が良い、しかも愛人や娼婦役で。リチャード・ギアとの『ノーマーシー』のギャングに囲われている字も書けない美しい情婦役でも良かった。
この映画の時代背景が分かる音楽もよい、ダイナ・ワシントン、リー・ワイリーの歌声などが聞こえてくる。音楽も監督のセンスですね。

こういう謎解きのようなクライムストーリーでは、やはりケヴィン・スペーシーが圧巻の演技を見せた『ユージュアル・サスペクツ』も素晴らしかったし、クライムストーリーなのか恋愛映画なのか分からないが『クライン・ゲーム』も最後に謎解きになる。

これらの映画は近年の名作だが、過去の名作は何度見ても改めてこんなところがと云う思いになるから新鮮だ。
絵画やアート、そして音楽も本当に良いものは何時聞いても新鮮な発見が有る。
若いときには発見できなかった素晴らしい部分が分かる事も有る。歳をとるのも案外楽しい。

ただし、音楽は演奏者が駄目な場合は何も発見できずに次官の無駄となってしまいます。案外、くだらない奏者に人気が有る場合が多いけれど。
きつい事を言うけれど、奏者選びは気をつけましょう。