広島出身の萩原麻未さんがジュネーブ国際音楽コンクールで優勝。
彼女が六甲ミュージックフェスティバルに来たのが中学生だった。
アンリ・バルダが松山でレッスンをするので彼女に声をかけて受講した。高校1年生だった。
彼女が弾いた時、主催者で通訳もされた高野燿子先生が私に『もうすでにピアニストですね』とメモをくれた。

レッスン後、アンリが「君は今すぐパリコンセルバトワールを受けても充分通るから来なくていいよ。このまますぐにピアニストになりなさい。こんなすばらしい先生習っている以上のことを我々も指導出来ないよ」と言った。
その後、麻未ちゃんは彼につきたかったが、彼は後数年で定年だから最後まで君を見れないからと言った。

彼女が受験したときの審査員はアンリだった。
彼から電話があり「麻未が受けに来たよ。素晴らしいので審査員全員が一位で合格だよ」と嬉しそうに。
彼女は高名な教授の元で研鑽したが、アンリは「彼女の教授は黙って聞いていればいいと思う。彼は天才ではないが麻未は天才だから」と私に言っていた。

このコンクールの優勝者と言うのは全ての楽器部門の中で最高の人だという。ピアノ部門からはマルタ・アルゲリッチ以来の2人目とか。
すごい事だが、これからが大変だ。
皆さん注目してください。
ごく普通の家庭に育った、ごく普通の少女だった彼女を。

安芸の宮島でのアンリ・バルダと麻未ちゃんの孫とお爺ちゃんの様な画像
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家内と
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