私には言ってこなかったが、ある教室の受付に電話で「子供が休まねばならないのでその日は教室をオフにしていただけませんか?」と云う内容。
さすがに呆れて「私の一存では受けられませんので社長にご相談ください。無理と思いますが」と答えたそうだ。
思い切り怒鳴りつけ説教でもしてやろうと待っていたが何も言ってこない。

最近の親御さんを見ていると全員ではないが、子供への投資は自分も目立つ部分以外は控える。
外見上は音楽教室に通わすが出来れば楽器は最小限の金額に抑えたい。
ヴァイオリンも分数だからこちらもそれ程のものは勧めたくない、4万から5万程度のものを伝えても、驚き「そんなにするのですか?もっと安く上げたいからレンタルはあるか?」と聞かれる。
ピアノは電子ピアノのことを言うので、「せいぜい2年しか使って欲しくない、あまり使うと聴覚障害を起こす可能性もある」という内容を倍音の感知の説明、音のヘルツの高い部分をどのように感知しているか等を徐と細かくお話しすること度々、結果、ご主人が何処かの電気屋で電子ピアノを購入。
その挙句、上達しないのを理由に止めていく。

あるピアニストさんから聞いたのは、電子ピアノからアップライトに買い替えてほしい旨を伝えたら「ピアノは私が持って歩いて自慢できないでしょう」と言ったとか。ケリーズバッグを持ちベンツに乗っているお方だったそうだ。
お受験に金をかけ、有名校に入ったときに周囲から「すごいわね」と言われたときに「何もしてないのよ、たまたまうまくいったから」と答えて優越感に浸る為の子供の存在だったら、家庭崩壊が起こっても仕方が無い。

エントリーした子供の80%が一時審査で合格していくコンクールで電子ピアノを使っていても大丈夫と言う親同士のネット上でのやり取りも見たことがある。
子供は親の見得の犠牲にならねば良いと思う楽器屋のオヤジです。