もの悲しさ

昨夜WOWOWで録画していたスタン・ゲッツとチェット・ベーカーが共演しているストックフォルムでのライヴを見ていた。
チェット・ベーカーの音を聴いていると何故こんなにもの悲しい音なのだろうと感じた。
切なくもの悲しい音、ビル・エヴァンスのピアノの音にも感じる。
彼らは何を思い演奏し続けたのだろう？
逢ったことはないが破滅型の人生を思うと、おそらく優し過ぎて薬やアルコールを頼りとして短い一生を終えてしまったのだと、勝手に解釈してしまう。

奏者ではないが、ビリー・ホリデーやヘレン・モーガン、ミルドレッド・ベリーの声を聴くと長く生きられなかった感じを受ける。
なぜか悲しい声。
ジュディー・ガーランド、エディット・ピアフにも感じる。
クラシックの奏者でも、ディヌ・リパッティやデュプレも何か壮絶な感じを受ける。

その人の生き様や感情、それは音や声にも出るのかと改めて感じてしまった。