日本においてはジャズとクラシックを完全に分離した考え方が大勢を占めている。
クラシックの方にとってジャズは数段低い位置で考えている方も多い。(特に年齢の高い方)
ヨーロッパやアメリカでは近代音楽として音楽の歴史の中に繰り込まれて考えられている気がする。
日本でも最近ジャズのコースを持つ音楽大学も増えてきた、しかし、これも経営的に生徒を増やす為の手段にしかなっていない気がする。

世界で一番早くジャズコースを作ったのがパリ高等音楽院(そうのだめちゃんのいっているところ)と聞いた。アメリカでないのが面白い。
アメリカではクラシックとジャズの両方をダブルメジャーで履修している学生も多いらしい。
何人か出会った音楽学部で学び、クラシックの演奏で日本に来ていた学生の全員が卒業後はジャズプレーヤーとして活動したいと言っていた。



私の好きなアンドレ・プレヴィンなどジャズでもグラミー賞を獲っている。
近代音楽として正しくジャズも理解し、その要素、即興演奏(過去にクラッシックの大作曲家達は行っていた)も楽しめる指導が日本でも導入できればと思っている。
歴史的な時代背景と楽器の発展に伴い、時代ごとの機能和声は発展をしてきた。
楽譜を再現して行き、自らの解釈と思い入れを演奏するクラシックの奥行きの深さとジャズの奥行きの深さとを美味く教育の中に組み込み、音楽と楽器を生涯の友としての趣味を持って欲しい。

そして、それぞれの分野の巨匠や名プレーヤーの演奏を楽しめるようになってもらいたい。それは、全ての芸術に繋がり、世界中の人々とも共通の喜びを分かち合えると思いますが、如何でしょう?