世界一睡眠時間の短い子供がゲームをしてデジタル画像と音を聴く。そして、3D画像のテレビを見る。
さらにジャンクフードや化学調味料いっぱいの料理を食べ、家族とは会話らしい会話をせずに生活する。
学校に行っても同級生はいるが友達はいない。
塾へ行く為、ゆうくりと食事は出来ない。家族団欒は知らない。
どんな人間になるか実験しているのだろうかこの国は。

今の日本は両極端な人で構成されている。
仕事柄、ご父兄と話す機会が多い、会話をすると私のような年寄りの話でも興味深く聴いてくれ楽しく話をされる方と声をかけても迷惑そうな表情をされる方、別にピアノを売りつける話ではなく世間話の延長のようなもの。

幸い、お母様方の方は、お話しを楽しむ方の比率のほうが多い。
しかし、お父様方はその逆の比率になる。何か説教がましいことでも言ったのか一瞬考えてしまう事も多々ある。
今、男性の方が情操や文化について興味の無いのも日本の特徴かもしれない。
マニュアルに無い事は想像がつかないのかもしれない。

しかし、冒頭に書いたような環境になってくるとさらに酷い状況がこの国の行く先に出てくるような気もする。
便利さを捨てなくともよい、ただ、人間は一人では生きていけない。
お互いに優しさを持って、明るく生きていける心の環境がある街づくりは出来る筈。

阪神淡路大震災のすぐ後、私の頭で鳴りつづけた曲、2曲ある。
ルイ・アームストロングで有名なWhat a Wonderful WorldとビートルズのIn My Life。
この歌詞のような町を作りましょう。
金は掛からない。
心を掛けるだけ。

金のない楽器屋の親父にできることかも。