先日、益子務元教授がご自身が書かれた『ゴスペルの暗号』と云う本を持ってこられた。
この先生、日本を見ていない方。
私の見方を変えてくれた(これが日本では受けない)方の一人。

雑談をしていて二人の結論は西洋音楽を演奏することで最も重要なのは言葉だということになった。
私もスポーツ現役時代、海外の相手とする時、何か動きが異なり戸惑った。
あるジャズメンが言っていた「アメリカの黒人を見ると皆ジャズを上手そうに感じるがアフリカの黒人から感じない」と。

つまり、日本語の持つ母音を多く含む特徴と異なる西洋言語。
英語、イタリア、フランス、ドイツ、スペイン等々の言語の国の演奏はクラシックでも日本と異なった面白さを感じる。西洋でもギリシャは日本と似た言語体のため同じような感じらしい。

留学し帰国したときの素敵な演奏が数年後面白さが消える音楽家に遭遇する。
モチヴェーションを高める為には、同じ国に学んだ留学生が集まりその国の言葉で会話しながらアンサンブルをしたり語り合ったりするほうが良いのではと云う事になった。

大手の企業の公用語が英語になりそうな時代。
世界戦略を考える企業にとって必要なのは英語+もう一つの言語(日本語以外)。
ピアノや楽器を学ぶ子供にドイツ語でレッスンやフランス語でレッスンも良いかもしれない。