私の小学校時代の同級生が法医学のNPOを立ち上げたと報道されていた。
小学校卒業後、初めての同窓会を幹事としてさせられた時、彼が大阪大学の医学部の教授と聞き、「何かあったら診てくれよ」と頼んだら「俺の所へ来たらあかんぞ」と言うので「何でや」と聞いたら「死体しか来いへんから」と言う。

彼は法医学の教授だった。
その時、自殺のうわさがあった同級生がおり、話に出た時、「彼は病死で自殺ではないよ。俺が診たから」と言った。
友人の亡骸を判定するときの気持ちはどうだったのか?
その後、ある児童の死を虐待によるものと判断し、この分野で活躍しているお医者様の奥様がピアニストで毎年来ているオディール先生の生徒でもあった関係でお宅に行き話をしていると、友人の生徒だった。

この教授、日本でも法医学分野の権威の一人と云う。
しかも、最も成り手の少ない分野。
収入に繋がらないお医者さん。
しかし、今の環境では大いに人材を必要とする職業。

虐待しても平気で嘘をつく親。
事故に見せかけ連続殺人をする悪女。
色々な事件で検視医の判断が必要となっている。

かといって、「俺が手伝うよ」とはいかない。
音楽も好きで近所に住んでいるから、そのうち話でも聞いてみよう。