私の小学校時代、半世紀前の事。
この時期、近くの小川で蛍が飛ぶのを見ていた。近くの池ではフナや鯉を釣ったりモロコをセルビンという魚を取る仕掛けで獲ったりしていた。
川にはサワガニ、ザリガニ、トンボの幼虫がいた。
神戸は六甲山がすぐ後にあるので、山に行けばウサギやリスを見ることも出来た。
夏には朝網戸を見たらカブトムシやクワガタムシがとまっていることもしばしば。

こんな風に書くとずいぶん田舎に住んでいたと思われるが、神戸の御影は三宮から阪急電車で4つめの駅。神戸の東のはしの区だが隣は芦屋市。
決して人里離れた所ではない。
そこでも自然と何時も接していた。
おそらく日本各地で上記のような自然と接する事が出来たと思う。

放課後は近所の子供達同士で何かして遊んでいた。
今のようないじめには遭遇した事はない。
鬼ごっこや缶蹴りをして街中が遊び場だった。
小さい弟や妹が参加するときには「ゴマメ」という位置付けで絶対に鬼にならないルールで一緒に遊んでいた。

今の日本とは全く違っていた。
みんなが優しくて当たり前の世界。
人との会話が苦手な40代以下の人々、何時の頃からこんな風になったのか?
当たり前のように蛍が見れなくなった頃からなのだろうか?
「ほっほ~ほーたる来い」