若い方には全く馴染みの無い曲『洒落男』。
もともと外国の曲に日本語歌詞をコミカルにつけてエノケン(榎本健一)というコメディアンが浅草オペラで歌ってヒットした曲。

田舎者が村では一番お洒落だといわれ、東京に出てきて鼻を折られる内容。
これは今も変わらない。
日本で紹介される全く海外では評価の無い芸術家(音楽家)。
それしか知らないから得々とその人を誉めたりする人々。

その町内や町では評判のお店の味も、全国的に見たら大したことはないケースもある。
色々なものと自分で比較して良いと感じることが最も大事。
ある料理人が言っていた「絶対に勝てない味はお袋の味ですよ」と。
どんなに素敵な歌手の唄う歌よりも懐かしいのは母の唄う子守唄かもしれない。

そういう原点があり、本当のプロの素晴らしさを知っていくことが大切です。
本物を知らず、マスコミの書くことを鵜呑みにして、それを得々と語り、如何に自分が文化的かと自己満足すると『洒落男』になってしまいます。
いまワールドカップで世界最高のプレーヤー(数人の天才)を見たら、日本のエースなどはるか及ばない様に、世界はすごい天才がいますし、過去の天才たちも知ってほしい。