嘉納治五郎

昨夜、NHKで歴史上の人物として彼の事を取り上げていた。
ご覧になった方も多いと思います。
嘉納治五郎、講道館柔道の創設者で教育者、学者、武術家として著名では有るが、日本より海外で最も知られている日本人の一人です。

現在の神戸市東灘区の御影で生まれた方。
実家は皆さん良くご存知のお酒のメーカー、菊正宗、白鶴のオーナー一族の嘉納家。彼のお父さんはその一族の中で回船問屋をされていたと聞く。
神戸には勝海舟が開いた海軍操練所があったことをご存知と思います。回船問屋として海舟と付き合いの有った関係で15歳の3男の治五郎は江戸（東京）に連れられて行ったと云われています。おそらく勝海舟に感じるものが有ったのでしょう。
講道館柔道を発展させながら教育者としても大きな功績を残し、国際人として東京オリンピック招致に奔走し、帰りの船の上で亡くなった偉人です。

海外に行くと街の通りに音楽家や芸術家、さらにスポーツ選手の名前が付いている所が多く有ります。
日本では見かけた事が有りません。
日本で報道される国際的と云う方が海外で無名である事は多々有りすぎるが、嘉納治五郎はアジア、アメリカ、ヨーロッパで著名な人物。アメリカだけではイチローになりますか。

震災後、野坂昭如氏の小説でアニメ映画にもなった『蛍の墓』でも出て来る、御影公会堂と云う建物が有ります。現在もレトロな建物は健在です。
そこを嘉納治五郎記念館にしよう（その昔、嘉納家がお金を出して建てて寄付した建物）と云う案が出たが、何故か断ち切れ。
私は、御影に彼の名前を命名した通りを作ろうと言ったが相手にされていない。
実は、神戸が育てたアスリートのイチローの通りも欲しいと思っている。

各地に自慢出来る、国際的な人物の通りが出来て欲しい。政治家は要りませんが。
皆さん如何でしょう？