悲しいかな、この不況を反映し当社も店頭に新品ピアノを在庫出来なくなって来た。
従って、現在展示のピアノは中古品以外、倉庫に置くなら展示してくれと云う所からの委託商品が大半。
一昨日も日本に進出して来る中国メーカーのピアノをサンプルとして委託で置いてみませんか? とのご提案をいただき、小型(奥行152Cm)のベビーグランドがやって来た。

楽器を見てこれ程の品質になっているのかと、驚いた。
ドイツのメーカーがOEMで中国でパーツを送り作らせているのは知っていた。
考えれば、ヨーロッパの超高級有名ブランドのファッションメーカーも素材を中国に送り製造しているし、日本の有名家電メーカーも中国に製造拠点を持っている。
あたり前の事だ。

この価格でこの品質!
ドイツブランドのピアノだから、音はヨーロッパの響き。それは響板からハンマー、弦にいたるまでドイツで使用している同じ物だから当然と言える。
技術者もドイツから中国に来ているらしい。
『百聞は一見にしかず』と云うが、楽器の場合は『一聞』も必要だ。
世界一のピアノ生産国の中国。これからどんな風になって行くのだろうか?
ヴァイオリンでも素晴らしいクォリティーの物が出て来たとも聞いている。

もし、試奏してみたい方がいれば、ご遠慮なくお越し下さい。